Post(s) tagged "研究"
— ひどい論文を書く技術? - 化学者のつぶやき -Chem-Station-
- 研究目的を一番最初に説明しない
- 実験結果をはじめに書かず、ミステリー小説のように小出しにしていく
- 簡潔な論文を書くべく、図に説明文やラベルを全く書かない
- 複雑な概念には短い略語を、単純な概念には長い略語を使う
- 自らの主張を支持しつつも、その根拠がほとんどない論文だけ引用する
- 科学論文は堅苦しくあるべきとして、オリジナルフレーズやユーモアを全く使わない
- 完全なるオリジナルアイデアから生まれたものであるべく、結果の解釈、研究のインパクト、他研究との関係性を書かない
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— 卒論に今から使える論文表現例文集(日本語版) 読書猿Classic: between / beyond readers
- 序論
- (a)論文の目的
- この論文のテーマは___である。
- この論文の目的は___である。
- この論文で示したいことは___である。
- 本論は___するために書かれたものである。
- 私が主張したい点は___である。
- ここでの目的は___をさらに探ることである。
- (b)扱わない事項を除く
- ___の問題については、本論では取り扱わない。
- ___を探究するのは、この論文の課題ではない。
- ___を論じることは、別に機会に譲らなくてはならない。
- ___については議論の枠から外す。
- 先行研究
- (a)研究の紹介
- ___については多くの研究がなされてきた。
- ___を明らかにするために多くの研究がなされてきた。
- ___を示すために数多くの試みがなされてきた。
- ここ数年___についての研究が行われてきた。
- ___の研究は多くの議論が呼び起こしてきた。
- ___の問題が、近年___たちによって注目されている。
- ___によって___の研究は重大な進歩をとげた。
- ___の考えは、___によってさらに進められた。
- ___の問題を取り上げたのは___である。
- (b)(この論文のテーマについて)先行研究は不十分
- ___についてはわずかな研究しか行われていない。
- ___を試みた研究はほとんどない。わずかに___だけが___について論じている。
- ___についてはこれまで無視されてきた。
- ___に注目する研究はほとんど行われて来なかった。
- ___について多くの研究が行われてきたが、___については未だ未解決である。
- ___について多くの努力がそそがてきたが、___については明らかになっていない。
- (c)先行研究を評価する
- ___は、この課題について新たな試みを行った。
- ___に発表された最近の論文で___についての新しい分析を提示している。
- ___の議論がこの分野に新しい観点を提示した。
- ___の研究によって、近年___についての関心が高まっている。
- 本文
- A.導入
- (a)問題を提示する
- 問題は___である。
- このことは___という問題に我々を導く。
- ___については明らかではない。
- ___の点について明らかにしなければならない。
- ___を調べてみる必要がある。
- 私たちは___という問題に直面している。
- ___については疑問の余地はないが、___についてはかなり疑わしい。
- はっきりさせておくべき点がもう一つある。それは___である。
- ___を解決した後、残る問題は___である。
- (b)論じる立場の提示
- ___という観点から考察する。
- ___を考慮した上で___を検討しよう。
- ___を___の点から考察したい。
- ___を議論するのに___というアプローチをとる。
- (c)定義する
- ___を___と定義しよう。
- ___という言葉を___を示すために用いる。
- ___という言葉を___という意味で使おう。
- ___は、___という概念を含む。
- ___は、___から___にわたる意味を持っている。
- B.否定的主張
- (a)疑わしい
- ___については疑問がある。
- ___の主張については疑問の余地がある。
- 必ずしも___であるとは言えない。
- (b)否定
- ___と考えるのは間違いである。
- ___は全くの誤謬である。
- ___と仮定することはできない。
- ___というだけの理由で___とは断定することはできない。
- ___は___をまったく説明していない。
- ___という中心的な問題に触れていない。
- ___は多くの側面を無視している。例えば___……。
- (c)反論
- ___については、次のような反論が考えられる。
- ___に対して反対の立場を取りたい。
- ___の結果は、___の主張と反対である。
- ___という主張には根拠がない。
- ___という主張は、___の点から間違いである。
- ___という主張は、___であることを説明していない。
- C.肯定的主張
- (a)推測できる
- ___であると言ってもいいだろう。
- ___と考えることが可能である。
- ___である可能性がある。
- ___と仮定すれば___である。
- ___は妥当であるように思われる。
- ___と断定することはできないが___であることは十分考えられる。
- (b)妥当である
- ____という主張は妥当である。
- ___は____であることを裏付けている。
- ___という議論に矛盾はない。
- ___はこの議論の正しさを裏付けている。
- ___という主張は全く正当である。
- ___であることは自明である。
- ___であることは十分考えられる。
- (c)確実である
- ___は明らかである。
- ___ということは用意に理解できる。
- ___については疑いない。
- ___からすぐにわかるように___である。
- 確かなのは___ということである。
- (d)証拠がある
- ___を示すよい証拠がある。
- ___は___であることの証拠として役立つ。
- ___の直接的な証拠はないが、しかし___がそのことを間接的に示す。
- D.その他
- (a)例を挙げる
- 例えば___である。
- ___は一例を提供してくれる。
- 簡単な例をあげるならば___。
- ___のために例を引こう。
- ___からの実例は有益だと思われる。
- 多くの例は___に該当する。
- ___以上にこれを示すよい例は他にない。
- (b)注意を促す
- ___に注意すべきである。
- ここで注意すべきことは___である。
- ___について注意深く検討すべきである。
- ___を見過ごすべきではない。
- ___であることは注目に値する。
- (c)引用する
- これは___の引用である。
- ___から一節を引用する。
- ___は次のように言っている。
- この点について、___は次のように論じている。
- ___と指摘した後で次のように続けている。
- 結論
- (a)要約すると
- 手短にいえば___
- 以上が___の要点である。
- 今までの議論で___であることがわかった。
- ___と要約されるだろう。
- (b)帰結する
- ___ということが言える。
- ___であることが明らかになった。
- ___と言ってもいいだろう。
- ___とみなすことができる。
- (c)結論をいう
- ___と結論すべきである。
- ___という結論に達した。
- ___ということが明らかになった。
- 結論として言えることは____である。
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— 良い進捗報告のやり方 - 発声練習
- 教員にとって良い進捗報告
学生が行っている作業やプロジェクトが自分の研究のプロジェクトの一部であったり、研究室で取り組んでいるプロジェクトの場合とそうでない場合では教員にとって作業の進捗の意味がある程度変わる。前者の場合は、自分のプロジェクトの一環なので、作業やプロジェクトの進捗がそのまま自分のプロジェクトの進捗に反映されるので、より真剣に、場合によっては過剰に干渉して進捗状況を制御しようとする可能性がある。後者の場合は、学生が順調に卒業/修了できるかどうかが興味の焦点になるので、学生が援助を求めてきたならば援助しようという程度の干渉の可能性がある。ここいらへんは指導教員の性格による。
どちらの場合にしても、教員が知りたいのは「どこまで進んでいるか」と「援助は求められていないか」の2点。自分のプロジェクトの一部の場合には、研究者の性格的に「何か面白いことがおこっていないか」もすっごく知りたいことかもしれない。
よって、教員にとって良い進捗報告とは以下の条件を満たす報告。
- 作業やプロジェクトの進行状況が簡潔にかつわかりやすく説明されていること
- 作業やプロジェクトの進行を妨げる各種トラブルについて、明確に(かつ具体的に)提示されていること
- 作業やプロジェクトの遅れを取り戻すために必要な援助について明確にかつ具体的に提示されていること
- 報告者にとって良い進捗報告
報告者にとっては、今行っている作業やプロジェクトが自分のキャリアアップや技能習得、知識獲得に直接的につながっている場合と、卒業/修了のためにこなすべきタスクの場合の2通りの場合がありえる。前者の場合は、放っておいてもがんばれるので、目的はよりよい成果を得ること。後者の場合は、たいていモチベーションはあがらないので、とにかく課せられた(自分で課した)目標を達成することが目的となる。
どちらの場合も、作業やプロジェクトを遂行することが重要であり、そのためには自分の力でどうにもできないことやわからないことについての助言を適宜得られることが重要となる。また、作業の進め方やプロジェクトの管理の仕方などわからないことだらけなので、適宜、メタ研究の技術に関しても指導教員や先輩の支援が必要となる。
さらに、タスクとして作業やプロジェクトを進めている場合、何らかの締切りがないとモチベーションが維持できない。進捗報告は外部的なモチベーションとしても利用できる(だから、教員は進捗報告を定期的に課す)。
よって、報告者にとってよい進捗報告とは以下の条件を満たす報告。
- 前回の進捗報告から今回の報告までの自分の作業を振り返れること
- あらかじめたてていた研究計画と現状がどのくらい異なるのかを認識できること
- 作業やプロジェクトの進行を妨げる各種トラブルについて、解決策およびヒントが得られること
- 作業やプロジェクトの遅れを取り戻すために必要な援助が得られること
- 必ず進捗報告をしなければならないこと
- 他の学生にとって良い進捗報告
研究室ごとのやり方にもよるけれども、研究室のメンバーおよびプロジェクトのメンバーが全員集まって、進捗報告をしあうとき、他人の進捗報告を聞く学生にとってこの時間が無駄になるのは良くない。
他人の進捗報告を聞く学生は大きく分けて、報告者のプロジェクトに関連している学生とそうでない学生にわかれる。前者は、報告内容に興味があるので基本的に教員にとって良い報告ならば、その人たちにとっても良い報告となる。後者は、基本的には報告内容に興味がないので、工夫がなければ無駄な時間になってしまう。
一方で、研究のやり方、質問の仕方、プロジェクトの管理の仕方、分野における一般常識などはどのような作業を行っていようが有用なものである。報告者のプロジェクトに関連していない学生にとっては、これらを得ることができる報告が良い進捗報告となる。
よって、他の学生にとって良い進捗報告は以下の条件を満たす報告。
- 作業やプロジェクトの進行状況が簡潔にかつわかりやすく説明されていること
- 作業やプロジェクトの進行を妨げる各種トラブルについて、明確に(かつ具体的に)提示されていること
- 作業やプロジェクトの遅れを取り戻すために必要な援助について明確にかつ具体的に提示されていること
- プロジェクトの内容に精通していない人間でも、進捗報告を聴き続けることによって、そのプロジェクトの概略ぐらいは理解できること
- 作業を進めるのに有効だった道具や方法、プロジェクトを管理するのに使用している道具や方法を紹介してくれること
- 良い進捗報告とするために守らなければならないこと
報告者、指導教員、傍聴者の3者の誰にとっても良い進捗報告を行うためには以下のルールを守る必要がある。
- 報告者
- 嘘をつかない
- 隠し事をしない
- コメントのない進捗報告は良くない進捗報告であったと認識する
- コメントはすべて、報告した「事柄」「主張」に対するものであり、「私」に対するものでないと認識する
- 自分の作業やプロジェクトを進めるのが最優先、議論して他の人をやりこめることの優先度は低いことを認識する
- 指導教員
- 嘘をつかず、隠し事をしなかったという点を褒める
- 嘘をつかれたり、隠し事をされたりした場合は、そのことに深く傷ついたということを明確に報告者に伝える
- ネガティブな成果もちゃんと報告した事実を褒める。むしろ奨励する。
- 「人」でなく「事柄」「主張」についてコメントする
- 学生からの質問、意見を時間が許す限りどんどん奨励する
- 真剣に進捗報告を聞く、内職をしない。
- 傍聴者
- すべての進捗報告には自分を高めてくれるヒントが隠されていることを認識する
- どんな疑問も、あなたにとっては「つまらない疑問」ではないことを認識する
- 報告、質問、議論のよいところを学び、悪いところは反面教師として使う
- 進捗報告に含むべき内容
進捗報告ではアウトプットを見せること。頭で考えているというのはアウトプットではない。頭で考えているだけならば、何もしていないのと一緒。数式や文章、図で頭の中を外に出してはじめて「考えていました」と言える。(元ネタは消えてしまったので、私がその元ネタを知ったエントリー:DESIGN IT! w/LOVE:Fw:本当に考えたの?(それは「考えた」と言わない。))
アウトプットと言えるのはたとえば以下のもの。他人には見えない、触れない、聞こえないものはアウトプットとみなされない。
- 研究を行ううえでの学問的な課題や疑問
- (学問的なことに限らず)研究を行う上で今困っていること
- 文献調査の結果
- 実験方法(手順、環境、条件、試薬など具体的に)
- 実験結果(表やグラフで)
- 各種図や表
- 各種数式
- プログラミングコード
スライドには以下を含んだ方が良い。
- 前回指摘/助言された点についての対応について報告
- 前回報告時の作業計画
- 前回の報告から今回の報告までに行った作業の一覧
- 各作業の報告
- 各作業の概要(何を行ったのか?what)
- 作業の目的(なぜこの作業を行う必要があるのか、why)
- (必要に応じて)作業の具体的内容(どうやって行ったのか?How)
- 結果と評価(得られた結果は何で、目的をどの程度達成できたのか)
- (もしあれば)トラブル、疑問、相談したい点
- (1ヶ月に1度くらい)中期目的あるいは最終目的に今回の報告まででどの程度近づけたのかについて報告
- 次回報告時までの作業計画
- (発表時間に余裕があれば)トラブル、疑問、相談したい点の列挙
言い訳や決意表明ではなく、行った作業を説明すること。もし、何らかの事情で作業が進められていないときには、その理由をセットにして正直に報告すること。理由をセットにして欲しいのは、作業できない理由を指導教員の助力で取り除けるかどうかが知りたいため。別に「彼女/彼氏といちゃいちゃしすぎて研究なんてやってられませんでした」という理由を知りたいわけではない。
指導教員の考え方にもよるけれども、私の場合は理由と助力の仕方の関係は以下のとおり。
- 遊んじゃった
- →本人の責任なので特に助力なし。
- 勉学・就活・アルバイトなどで時間が足りなかった
- →継続的に発生する可能性があるのでスケジュール調整で対処を指示。
- 体調不良などで作業ができなかった
- →基本、本人の責任なので特に助力なし。要請があればリカバー方法を提案
- ハードウェア/ソフトウェア的トラブルで作業ができなかった
- →お金や交渉で解決可能ならば助力
- やる気がでなかった
- →継続的にこの理由であるならば相談にのり、場合によっては学内カウンセラーを紹介
- 研究上の難点に直面
- →一緒に解決法を考案
- その他
- →ケースバイケースで対応
- 進捗報告のやり方
報告者にとって進捗報告で重要なのは助言と援助をもらうことなので、これが得られやすいように最大限に配慮する。
- 口頭のみの発表は止める(発表スライドや配布資料をつくることで頭の整理を行えるし、これを論文や報告書に流用できるため)
- 発表スライドを使って発表する場合、細かすぎる情報は配布資料として別途配布する
- 録音機で自分の発表および質疑応答を録音する(iPhoneならボイスメモでOK。研究室になければMP3録音機を一台買ってもらうこと)
- 進捗報告後は、その日のうちにいただいた助言や指摘をメールでまとめて進捗報告会参加者全員に送ること
研究を始めてから義務教育やら教養課程の意味を知った。歴史は外人と会話するときの話題、文章の記述は自己表現、広い科学知識は研究の基盤、数学は計算練習だけでなく理論的思考の練習、政治・経済は意識せずとも付きまとう。— Twitter / パンツ : 研究を始めてから義務教育やら教養課程の意味を知った。 …
1 note
— 100冊読む時間があったら論文を100本「解剖」した方が良い 読書猿Classic: between / beyond readersアウトプットは、できればインプットと同じ水準のものがいい。
たとえば論文を読むなら、論文を書くつもりで読むこと。
そうなると内容を得るだけでは済まなくなる。
- どういった構成で書かれているか?
- どんな決まり文句や、つなぎの言葉が使われているか?
- 主張を支えているものは何か?
- データはどうやってつくられたのか?
- それにはどれくらいの時間とリソースが必要なのか?
- どの参考文献から、どんな一節が引用されているのか?
といった「こまごました」こともチェックすることになる。
何もかもを一度に読む取ることは難しいのなら(確かに難しいことだ)、内容が理解できたと思う論文を、今度は「書き手」の立場から再度(多分、繰り返し)読み返すこと。
だから読むのなら、再読に耐えるようなものがいい。
行なうのは、論文のリバース・エンジニアリングだ。
とことんバラバラに分解して、分解・解析の結果は、自分がすぐにでも利用可能なようにストックしておくこと。
最初は手間がかかるが、すぐに役立つ。
2 notes
英語の論文を読むと、— [英語]主張は現在形、データは過去形、先行研究は現在完了形で書かれている 読書猿Classic: between / beyond readers
・主張は現在形
・データは過去形
・先行研究は現在完了形
で書かれていることが多い。
なんとなれば、
・「主張」は、(領域が限定的で条件付きであっても)普遍妥当的な命題を
・「データ」は、その作り方を込みで、どういう風に実験したか、調査したか、という既定事実を、
・「先行研究」は、本論文が、どんな学問的ネットワークの中でどう位置づけされるのかを述べているからである。
過去時制と現在完了の違いが分からないという人には、上のような話をする。
しかし論文を書いたことがない人もいるので、ピンと来ない場合もある。
そんな時には、次のような話をする。
I didn’t see her this morning. 過去時制
I haven’t seen her this morning. 現在完了
どちらの文でも、I(私)は、今朝、彼女に会っていない。
両者の相違は、だから別のところにある。
過去時制は端的に「彼女に会えなかった」という《過去の事実》を述べている。
そのように言う「I(私)」にとって、「(彼女と会えなかった)今朝this morning」は、もう終わった、過ぎてしまった過去だ。
だが、現在完了は違う。
ここでも「I(私)」は、彼女に会えた訳ではない。
けれども、「(彼女の会えなかった)今朝this morning」は、「I(私)」にとって過(ぎ)去(った)ことではない。
「I haven’t seen her this morning.」と言うかぎり、彼女に会うまで、「I(私)」はずっとその「今朝this morning」の中にいる。
待つ者は、待つかぎり、待ち続けるかぎり、「彼女は来なかった」とは言わない。何故なら、それは《過去のことではない》からだ。
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— 修論発表チェックリスト - NextReality修論発表Last Minute check
- 時間に厳密に。自己リハーサルしてきっちり規定時間で終われるように練習する(リハにはストップウォッチ必須)。後半に時間が足りなくなってスライドを飛ばすのは見苦しいし、練習してない感がただよう。最後のスライドは、最悪「表示して即終了」でも成り立つもの、たとえば業績一覧やコントリビューションまとめが望ましい。
- 発表原稿を書く。時間に厳密になるためにも、母国語であっても発表原稿を書いたほうがよい。暗記する必要はないが、話す内容やロジックにぶれがでないようにも必要。
- 発表スタイルはオーソドックスで構わない。学会発表ではインパクト重視で「変化球」的な発表をする場合もあるが、修士では基本重視で、研究モチベーション、問題設定、関連研究との差、新規性や効果、がきっちりわかるように。
- How < What < Why。Howは比較的説明しやすいが、What が重要で、さらにWhy(なぜこの研究が重要なのか、なぜこの課題に取り組んだか、なぜこの解決法がいいと思っているのか)の説明が最も重要(かつむずかしい)。Whyがわかるように全体を構成すべき。
- 話をふったらかならず決着させる。「***が問題」とふったら「結局それはこう解決された」と落とし前をつけなければならない。この対応関係が見えないと、「結局何がいいたいのかわからない」ということになる。
- 基本的なミスを犯さない。用語を定義せずに使う、グラフに単位がない、グラフのエラーバーがないなど、理系教官ならだれでも指摘したくなるミスがあると研究態度そのものを疑われる。(中学校の理科社会で習ったことが出来てないとね!)。
- 用語を正しく言えるように。「シュミレーション」とか「オーギュメンティッド」とか、カタカナ用語としてもおかしい。
- 自分だけわかっていないように。聞き手はこの研究の話を初めて聞くのかもしれない。一方発表者はほとんど二年近くその研究に従事している。この落差を意識する。注意して説明しないと、重要な前提条件を飛ばしてしまう。
- 結論を導くときに特に注意。「***とわかりました」と言う場合にはその根拠が必要。それぞれの教員の専門は異なっても、論理的に思考することについてはエキスパートである。安易な結論づけやロジックの飛躍がとても気になる。
- とはいっても自分のコントリビューションは充分主張。どのスライドが自分の研究なのか、が遠慮しすぎているとわからなくなる。自分オリジナルなところは明確に。「本研究の提案」などタイトルにもはっきり書く。どのスライドが「大事」なのかわかるように視覚的にもメリハリをつける。発表のクライマックスがどこなのかがわかるように。
- 大事なところ、聞き落としてもらいたくないところは必ずスライドに書き、口頭でも強調する。どっちかだけだと見落とされる。
- 同時に「ここは頑張った」「大変だった」(さらにいえば「でも面白かった」) というところもアピールする。修論は純粋な研究だけでなく教育(訓練)の側面もあるので、頑張りアピールには意味がある。
- スライド一枚の情報量を適切に。字を詰め込みすぎても読んでもらえないが、あまりスカスカ(ジョブズのキーノートプレゼンのような)ではスライドの枚数が増えてしまう。ジョブズ型プレゼンは学術発表にはかならずしも適していない(とくに修論発表には)。
- 列挙する項目数は3項目が原則:何かを指摘するときは3項目にまとめると理解されやすい。「このアルゴリズムの長所」「従来問題まとめ」などの項目。発表では3がマジックナンバー。
- 専門用語は、聞き手が普段慣れていない分野のものはなるべく使わない。そうでない場合でも、初出のときに定義をしっかりすると同時に、途中のスライドでも適宜補う。
- スライド上での視線移動が自然になるように。普通は上から下。上から順に「タイトル・結論・グラフ」と並べたスライドを作っている人がいたが、グラフを解釈した後に「結論」がくるべきなので、この順だと結論に目がいかない。印象づけたいなら、「結論」を非可視にしておいて、最後にグラフのところに出す。(アニメーションはビジュアルエフェクトとしてではなく、一度に出す情報量を調整して聴衆のアテンションを誘導するために使う)
- 動画を再生しているときに、カーソルをその上に載せたままで平気でいないこと。
- バックアップスライドを準備する。発表時間の制約上省略した詳細情報や、想定される質問への答え、関連研究情報などをあらかじめ準備しておき、質疑に備える。
- スライドにはページ番号をつける。質疑の際にページ番号を参照してもらえるように。
- 配布資料(修論発表の場合)を配る(これも質疑の際にスライドを参照して質問してもらえる)。
- 不必要に固い表現は不要。「**を発表させていただきます」→「発表します」。学会と同じで、学問を追求するという立場では学生も教員も同列。無理に丁寧すぎる言い回しでぎこちなくなるよりは、通常の「です。ます」で充分。
- 質疑でまず大事なのは聞かれた質問を正しく理解すること。聞かれたことと見当はずれのことを力いっぱい答えない。そして「発表の内容が充分理解されていない・誤解されている」のか「発表を理解した上での質問・指摘」なのかを把握する。反論すべきところは自信をもって反論し、補足説明すべきところもしっかり説明する(単に教員が理解していない場合もあるので)。
- 「理科系の作文技術」には口頭発表のことも書いてある。上に書いたこともだいたい網羅されている。
英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(University College London、UCL)の研究チームは、ネズミを用いた実験で、タンパク質S6キナーゼ1(S6K1)の生産を抑制する遺伝子操作を行ったところ、寿命が最大で20%延びたほか、高齢化に伴う疾病の発症率も減少した。— 永遠の若さへの道は近い?英研究者がネズミの老化抑制に成功 国際ニュース : AFPBB News
1930年代以降、ラットやネズミ、サルを用いた実験で、カロリー摂取を30%抑えると、寿命が40%延びるほか、健康維持にも効果があることが証明されている。
一方、UCLの研究チームが米科学誌「サイエンス(Science)」に発表したS6K1の生産を抑制する方法でも、同様の効果が得られることが分かった。S6K1は、食物摂取に対する身体反応を調節するタンパク質だ。
「S6K1の活動を抑えたメスのネズミでは、複数の老化現象の進行が抑制されることが確認された」と、研究を主導したドミニク・ウィザース(Dominic Withers)教授は説明する。「こうしたネズミは、対照群のネズミよりも長生きし、体型もスリムで、より活動的で健康だった」
遺伝子操作を施されたメスのネズミの寿命は、通常よりも20%(約160日間)長い950日だったという。
こうしたメスのネズミでは、人間の中年に相当する600日目において、通常のネズミよりもやせ形で、骨も強固なうえ、第二種糖尿病も発症していなかった。また、運動能力や認知能力も優っていた。さらに、免疫システムの鍵となるT細胞も「若々しかった」という。これにより、通常、高齢化と共に起こる免疫力の低下を遅らせる効果があるとみられる。
一方、遺伝子操作を施したオスのネズミでも、インシュリン耐性の抑制や健全なT細胞など、健康面での効果が確認できたが、寿命にはほとんど違いがなかった。メスとオスに違いが出た原因は、まだ分かっていない。
それでも、「老化の防止手段の解明が、考えた以上に突然、近づいた」と、研究チームの一員、デービッド・ジェムズ(David Gems)氏は期待を示す。「線虫を用いてスタートした実験は、今や薬を投与した実験が可能なマウスレベルにまで進歩した」と話すジェムズ氏は、次段階として、人間の老化抑制に対するメトホルミンなどの薬品の有効性の確認実験を目指すという。
— 2008-06-12 - IHARA Note当たり前すぎて教えてもらえない研究のこと。
どうやって学生がテーマを発展させるかということだが、これが「とても難しい」。また、「時間がかかる」。具体的には、とにかく命じられた作業をすることである。できてもできなくてもいいからとにかくそのことについて半年くらい考えていくと、どこかにその学生にしか思いつかない「間違い」が出てくるはずである。「間違い」というのは、常識的ではない部分のことであり、裏を返せば「オリジナリティ」である。教員は、オリジナリティ溢れる「間違い」を待っている。そして、その「間違い」をうまく活用すると、テーマが発展する。
もし、「間違っている」にもかかわらず、テーマが発展しそうにないとしたら、それは「ありふれた間違い」だからである。どのようなテーマでも、最初の数ヶ月は、誰でも同じ間違いをする。初心者の間違いなど、類型化されている。けれども、一所懸命になればなるほど、間違いが類型を外れていき、「個性的な間違い」となる。テーマを発展させるためには作業量が必要なのである。
この必要な作業量がどれくらいかということだが、抽象的な言葉で言えば、「もうこれ以上改良の余地はないはずなのにどこがおかしいのだろう」と五回ほど途方に暮れるくらいである。それくらいの作業をこなすと、「個性的な間違い」が出る。
感性に触れるもの
様々な興味
全てをクリップ
diverse interests
